「最近、アレだよね!」
「いやね・・ 最近、人の名前を、度忘れすることが多くてね。」
「知り合いの名前もすぐ出てこないことがある・・」
「そう、やばいよね。きっと、毎年、年齢をバーションアップしているせいかな?」
「それに、テレビに出ているアイドルなんてさ。
みんな同じ顔に見えちゃって、名前どころじゃない。
ジャニーズ系とか、AKB系とか、下り坂なんちゃらとか・・」
「NiziU(ニジュー)なんて、みんな同じ顔に見えるしね・・」
「えっ、おやじギャグ?・・」
「でもね、うちのチームの子供の名前はみんな覚えているよ!」
「少なくても、苗字か、下の名前か、どちらかはわかるね。」
「呼び方が、子供によって、苗字だったり、下の名前だったりするからね。」
「大勢いると、名前がかぶるからね。だから、自分は、苗字か、下の名前か、かぶらない方で呼ぶね。どちらで呼ぶかは、その子がチームに入ってきた時の状況によるけどね。」
『昔、保護者の方が・・、
「うちの子は、やっとコーチから下の名前で呼ばれるようになった・・」
と言って喜んでいるのを、見たことがあったけど・・
別に、「下の名前で呼ばれるようになると一人前」みたいなことはありませんから・・残念!』
「いるいる。それに、苗字も下の名前もかぶるって子は、結構いるんだよね。でも、そこら辺は、臨機応変に!」
「まずは、初めて名前を聞くでしょ。」
「そうしたら、聞いた名前と子供の顔を一致させるために、同じ名前の知り合いとか有名人とかを勝手に思い浮かべてさ・・」
『思い浮かべた同じ名前の人の顔や雰囲気と、その子が、似ているところがあるかどうか・・
「ぜんぜん似てないや・・」とか、「ここは似ている・・」とか、「どちらかと言えば〇〇の方に似ている」とか・・自分の頭の中で、勝手にイメージをつくって、名前と顔を結び付けて印象付ける。』
「強く印象付けられれば、付けられるほど、忘れないもんだね。」
「そりゃあ、あるさ。」
「指導する時の、一番大事な基本情報だしね。」
「それに、名前を呼ぶことは、相手の心を開く鍵だからね。」
「そもそも、代表メンバー以外、その他大勢では失礼でしょ。」
「それに、初めて入ってきた子も、存在感を認めてあげないとね。」
『ベンジャミン・ディズレーリという人が言っていたよ!
「存在感こそ最高の幸福である。」って!』
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